01 獅子頭
02 鳴り物
03 横梃子
獅子は美的に装飾されて唐獅子ともいわれるが、
上獅子はこの唐獅子の雄ではないかと思われる。
したがって、雌獅子を象徴する下獅子の獅子頭が
朱塗りに対し、現在の上獅子の獅子頭は深緑色の
漆が塗られている。
横梃子は屋台を動かすのに使う棒で、屋台の進路を調整した
りブレーキを掛けたりするのに用いる。
とくに上獅子の場合、傾斜がきつく10度から15度もある丸屋
坂・味噌屋の坂など、屋台運行の途中に急な坂道とヘアピンカ
ーブがいくつかあり、屋台の坂くだりには細心の
注意を払わなければならないのである。
横梃子は長さ100cm・太さ10cmほどで末口径が8cm
ほどであるが、末口の方を斜めに削り屋台の車輪が梃子にのって滑る
ようにして、屋台の舵がとれるようにした棒でなければならない。